堺刃物について/製造工程 研ぎ編

堺刃物について製造工程 研ぎ編

製造工程 研ぎ編

経済産業大臣指定・伝統工芸品
堺打刃物 和包丁の出来るまで(研ぎ編)

製造工程 研ぎ編

(1) 荒研ぎ・歪みとり・平研ぎ

木製の型に包丁をはめ、鉄のハンドルを利用したテコの応用により粗い目の回転研石で全体を荒く研ぐ。刃先の肉を落としていき、角度を決める。木の台の上で、ゆがみを調整する。

(2) バフあて・歪みとり・タガネ入れ

また木型にはめ、包丁の平面を研ぎ進め厚さを決める。砥石でついた荒い目を、バフをあてて細かくしていく。金床の上でタガネをいれ、ゆがみを取って、均等に砥石が当たるように修整していく。

(3) 本研ぎ・刃ひき・歪みとり

包丁の刃先を研ぎ、刃をつけていく。刃ひきしながら仮の刃をつけておき再度、ゆがみをならす。

(4) 裏研ぎ・バフ・刃あて・バフ

鍛冶ですいた裏をさらに研いできちんとした形にくぼみを整える。バフを当てて目を細かくし、刃をさらにうすく研ぐ。(刃あて)さらに、120番、220番のバフで目を細かくしていく。

(5) 木砥あて・歪みとり・際引き

木製の回転木砥で「目」をとおしていく。金剛砂を包丁に塗り付け、木砥にあて、きめ細かな裏面にする。その後、ゆがみを修整し、しのぎ筋を際立たせる為、型枠にはめしのぎ筋にそって木片(樫の木など)で摺りつける。

(6) ボカシ・小刃合わせ・水拭き

砥石の粉をねって泥状になったものをゴム片につけて切刃の部分をこする。これにより軟鉄の部分がくもり、刃金部分は、さらにつやが出て刃紋(刃境)がくっきり浮き出る。そして最後に目の細かい砥石で刃先を研ぎ上げ、かえりなどをとり、切れ味よく仕上げる。

(7) 油ひき・柄付け

水をよく拭き取り、錆び止めの油ひきをして最後に柄をつけ箱に入れて完成。

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